金額的には、昭和の野球ファンには想像もつかないインフレだが、そう思う所が、既にデフレに陥れられた日本人の貧困な発想なのだと、考え直す。。。
色々な見方があると思うが、何故、これだけ払ってペイする(経営が成り立つ)という、素朴な驚きは誰しも持つと思う。
日米のビジネスモデルの違いと、そこも要因の一つの圧倒的なマーケット規模の違い。
出所: テレ朝news)
早速、背番号#17 が明け渡され、ユニフォームの予約販売が始まったという。。。
余りにも機を見るに敏というか、商魂逞しい。アメリカのショー・ビジネスやスポーツビジネスに携わる人の人材の質量でも差が明らか。。。投資銀行バックグラウンドや博士号を持つような異色の人材も沢山いるという。
NYSE市場と東証のマーケット規模の違いが、如実にこの哀しい現実を感覚的に理解させてくれるのではないか?
野球という世界的にはマイナーな部類のプロスポーツで、プロスポーツ市場最高の契約獲得。
純粋日本人が打ち立てた金字塔として、未来永劫、歴史に刻まれるだろう。
他方、こういう契約が巻ける(ドジャースだけでなく、他にも幾つかあるという)MLBという存在に素直に敬意を表したい。
と同時に、既得権益者の立場に拘り続け、リーグ全体の成長の観点が希薄で、発展成長の芽を摘み続ける、旧態依然とした12球団体制。。。
プロ野球球団買収が夢、ライフワークっていう新興企業のオーナーは少なくないと聞く。
いつ出るか分からない出物を待つのではなく、地方フランチャイズを条件として、どんどん球団を増やし、そういうニーズを取込みながらパイを増やしていく事(球団経営にチャレンジさせること)を考えられないのか?
また、MLBはカナダのチームを入れて久しい。価値観と英国圏という文化を共有できる、社会資本の蓄積も十分だからこそ、メキシコの芽はなくカナダ。日本だって台湾を加える構想があってよい。。。
一足飛びに台湾の球団を加えられないなら、もっと台湾、韓国、オーストラリア、中国の選手に門戸を開けばよい(球団を増設した上で)
コミッショナーとか、そういうスケール感で仕事して欲しいんですけど、無理なんですよね、今の仕組みと人選では。。。
NPLって、極東のMLBへの人材供給ファームという位置づけが更に進んでしまうのは間違いないだろう。
何が言いたいかと言えば、今回の契約だけではなく、大谷は、日本人が負けているのではない、『日本にある』思考停止に陥った組織が負けているのだという事を示し続けている。
何なら、千賀だって、今度行く山本由伸だって、そう。
日本人は個々のレベルでは負けていない。
であれば、日本人主体で作るチームをメジャーに一つ送り出したら、結構いい線いったりするのではないか?
例えば、12球団の共同出資でMLBチームをハワイに作成、日本人の上澄みをレンタル移籍で送り込んで一つメジャーチームを作ってみるとか、前述のNPBのチームのオーナーとなりたい企業オーナーは、そちらの線で考えて見てもよいのでは?
先発ローテーションは、今いる/来季加わるメジャーリーガーだけで余裕で作れる。。。
ライオンズが誇るOB
菊池雄星 ❕
千賀
ここに、山本由伸と今永昇太が加わる。。。
野手陣だって、吉田正尚の活躍を見ても『打者にほメジャーの壁があるよね』という通念が一掃され、若いうちから環境に慣れれば活躍出来る素材は幾らでもNPBには存在すると思う。
ボーダレスの人材交流、NPBも外国人枠など取っ払ってしまい、そこで国籍に関係ないガチの競争を繰り広げないと、NPBの長期的な成長は望めないだろう。