アンダースローの系譜
多和田眞三郎去った後、平良に続く沖縄出身投手のホープの一人、輿座海人の開幕ローテーション入りが既定路線として報道されている。
然し、盤石の実績でご指名を受けるワケではないのは誰の目にも明らかだろう。一発病や左打者への課題を残しつつ、「見切り発車」の感は否めない。
この大抜擢が「結果オーライ」となるのか?
実は脈々と流れるライオンズのアンダースローの系譜を良い機会なので振り返って見た。
兄やん
まずは何と言っても兄やんこと、松沼博久投手だろう。
昔のアンダースローって、あの阪急ブレーブスの山田久志御大の全盛期を筆頭に、決して”軟投派”ではなく、浮き上がる速球で「押す」タイプも結構いたイメージ。
兄やんも、決して大きくない、でもバネの様な強靭な身体から驚く様な速球を繰り出してましたね!
田淵の移籍と共にライオンズファンとなった身としては、オト松・雅之と共にライオンズ黎明期より活躍した兄やんは忘れられない存在。あのレオのホームユニホームが似合った人の一人。
(そう言えば遠い記憶に松沼兄弟の巨人との争奪戦なんていうのもありましたねえ。やはり寝業師・根元陸夫は偉大だ。。。)
私がこれ以上語るより、秀逸なブログがあったので貼らせて頂きます。
いやー、何か古き良き昭和の時代を思い出して幸せな気分になりました。
有難うございます!
直樹さん
(独特のフォーム。今見てもカッコいいですね)
意外と最近のファンにはOBというイメージ少ないのではないかと思うのが、ヒゲとメガネがトレードマークの高橋直樹さん。
ライオンズ移籍当初は、あんまり期待して無かったのに、アレよアレよと言う間に大活躍。
先発アンダースロー二基体制って、それはそれで凄いローテメンバー🤣
負けはしたけど、阪神との日本シリーズでの好投は特に印象に残ってます。強打の左打者、掛布、バースを擁する阪神の前に齡40の投手が仁王立ちしていた姿❗️
>三振って結局、球数たくさん使うじゃないですか。内野ゴロは初球で勝負できる。近めの球で詰まらせるのが快感なんですよね
今のライオンズの投手たちに聞かせたいご託宜。
そういえば、直樹さんも早大で、広岡さんから早大繋がりで呼ばれたとか。短い在籍期間でしたが、その人柄とクレバーさを感じさせる語り口も解説者時代に印象に残っています。
#35 牧田和久
ライオンズのサブマリンといえば、今では牧田和久なのだろう。彼のライオンズでの活躍時期の半分は知らないので、どうしても個人的に薄い。。。
その代わり、国際試合での活躍は鮮明に記憶に残っています。
カッコ良かったですよねえ。
しかし、ここで「外でも通じる」という美しき誤解が、その後の野球人生を誤らせたと考えるのか「財産となる経験が出来た」と考えるのかは、後進によい教訓を残したのは間違いないかと。
うみんちゅサブマリン
そして輿座!
映えある、開幕ローテーションの座を掴んだシンデレラ・ボーイ。
そして今回のテーマとなるワケですが、
先発三本柱はタイプこそ違うが右のオーセンティックな投手という事で、打順を組み替えたりとか、相手があれこれ考えなければならない余地は少ない。ここに本田とか渡邉勇とかが入っても対して状況は変わらない。
言い方を変えると「ド単調」になりがちなライオンズのローテーションだったワケで。
今年は左の隅田が加わわり、そこにアンダースローの輿座が加わるのは、相手の目先を変えるいいアクセントにはなる。彼らが入ってくれることで、三本柱のそれぞれ質の違うストレートをより強力に見せたり、逆に輿座の軟投が更に効果を増す幻惑といった相乗効果も発揮してくれるのではないか。
悪いアイデアではないと思う。
春先の”調整役”で終わるのではなく、ガチでローテの一角を奪うくらいの活躍を。
左の好打者が居並ぶ「楽天」は外しての起用にはなると思うけど。。。そこすら乗り越えて、時代が違うとはいえ、先に挙げた先人サブマリン達の様に100勝が展望できるような投手になったら、凄い事になる!
こんなハート・ブレイキングなエピソードも持つ「ちょっと陰ある男」
兎に角、彼には頑張って欲しい❗️